販促に漫画を効果的に取り入れよう!
こんにちは!
イラストレーター兼1児のママをしているたぐちまりです。
チラシやパンフレット、ウェブ広告に載っている漫画、みなさん一度は見かけたことがあると思います。
今回は、そういった販促漫画について考えたことをまとめました。
目次
販促とは?
販促(販売促進)とは、お客様に商品やサービスを購入してもらうために考案され実施されるさまざまな活動のことですよね。
イベントやキャンペーン、サンプル配布など多様なやり方があると思います。
販促を行う最終目的は、商品・サービスを購入してもらうことで自社の利益(売上)を上げるというものです。
ただの宣伝だけでは、多くの人にとっては購入までに至らないことがほとんどだと思います。
お客様の購買意欲を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか?
第一として、消費者目線で考えることが一番重要なのではないかと思います。
消費者が求めているポイント
では消費者のニーズとはどんなものでしょうか?
大まかに分けると3つの視点で考えられます。
まず自分自身に関係のある商品やサービスであるということです。
何かを販促する場合、必ずターゲットを設定すると思います。
例えば1本6000円の化粧水を売りたい場合、女性なら全員をターゲットにしますか?中高生にとっては手が届きにくい価格設定ですし、あまり余裕のない主婦の方にとっては贅沢だと感じると思います。美容にお金をかけ始める20代前半~OL層をターゲットに絞るのが自然ではないでしょうか。仮に同じ価格でも、それがニキビ対策商品なら10代も対象に入ってきます。
ターゲットを絞れば絞るほど訴求しやすいものの、ターゲットから外した層の見込み客は見落としてしまうこともあるので、しっかりと検討する必要があります。
2つ目は、購入するとデメリットよりメリットの方が多いということです。
消費者はメリットと同時進行でデメリットのことも考えています。ちなみにデメリットというのはお金のことだけではありません。メリットやデメリットについては、価格の他に使い勝手や品質などそれこそ分野によって多岐に渡りますよね。
商品やサービスの良さをどれだけ明確に伝えられるかが大切です。理解してもらえたメリットがデメリットよりも上回れば、購入したいという気持ちが芽生えることでしょう。
そして最後に、信憑性があるということです。
インターネットで何かを購入しようとした時などに、信憑性を確かめるためにある程度情報収集しますよね。
その情報がわかりにくければどうなるでしょう?『やっぱりやめとこうかな…』と、せっかく興味を持ってくれていた消費者の購買意欲は下がります。
双方にとって非常に残念なことです。わかりやすい情報の提示は販促においてとても重要なことだと言えます。
販促漫画って何?
ここまでは実際に販促に携わる人にとっては、当たり前の話だったと思います。
私がぜひおすすめしたいのは、前述した消費者のニーズに合わせるために販促漫画を取り入れるという案です。
具体的に販促漫画とはどういったものなのか。
実際に私が制作した漫画チラシを参考に、ぜひイメージしていただきたいと思います。
オゾン脱臭除菌器の効果について、右側の漫画で説明しています。
台詞を読まなくても、絵だけで何となく内容が想像できるような構成にしています。
むしろ台詞があまりに長いと読みにくいですし、第一印象で伝えたいことが十分に伝わらない可能性があります。
漫画の中で伝えきれなかった分は、左側に文章メインで情報提示をしています。
もちろんレイアウトはこれに限りませんが、ターゲットに訴求したい内容を簡潔にわかりやすく漫画で伝えるというのが販促漫画の役割です。
販促漫画のメリット
販促漫画のメリットをご説明します。
そもそもマンガを読むのが好きな人や無意識に流し読みしている人は多いので、伝達手段としてはかなり有利だと考えています。
まず、インパクトがあり第一印象で興味を持ってもらえるという点です。消費者に『お、何だろう?』と思わせることは販促の入口になりますよね。
文章の羅列よりも短時間で読めることもメリットです。文章で具体的な情報を提示できたとしても、途中で飽きられては元も子もありません。
そして絵を使って表現するので、理解を得やすいというところ。イメージを助けるので、記憶にも残りやすいですね。歴史の教科書を読むのは苦手でも、歴史マンガはスラスラ頭に入ってくるのと同じ原理でしょうか。
また難しい内容でも、漫画だと親しみやすさを感じます。これは絵柄にかなり左右されるかもしれませんね。コミカルだったり柔らかい雰囲気の絵柄だと、それだけで読んでもらいやすくなると思います。
ストーリー性のある漫画ならではの特徴として、登場人物にターゲットを反映させることで感情移入しやすいというメリットもあります。
共感を得られるというのは少なからず好印象を与えることができ、大きな武器になると思います。
販促漫画のデメリット
デメリットも考えてみましょう。
漫画はイラストよりも露出が多い分、イメージが絵柄に左右されるという性質があります。絵柄によってはターゲットに響かないという可能性も…。
ターゲット層によって好む絵柄が大きく変わるので、あくまでターゲット目線で合わせることが大切です。ターゲット層を広くとっているなら、汎用的な絵柄にするべきです。
提示できる情報量が限られることもデメリットでしょう。多くの情報を載せたいがために台詞を長々と羅列してしまうと、漫画にする意味があまりありません。そのため掲載する情報は選りすぐる必要があります。
情報を絞ったとしても、漫画である以上視認性を考え、ある程度のサイズ=スペースは必要になります。
また漫画にするとカジュアルな印象を与えるので、物によっては不向きな面もあるかもしれません。
漫画を効果的に使うには?
販促漫画を取り入れる媒体としては、チラシやパンフレット、ウェブサイトやランディングページなどと相性が良いと思います。
前述したように絵柄をターゲットに合わせ、漫画に載せ切れなかった詳細情報は別スペースに文章などで補足すると効果的です。
また土台として重要なのは、最初の段階で訴求したい内容を明確にすることです。
販促物について描き手であるイラストレーターや漫画家の解釈が間違っていたり曖昧であると、漫画の内容も変わってきてしまいます。
そのようなことがないように私は担当する販促物について事前に情報収集することを前提としていますが、どうしても伝えたいイメージに違いが出ることもあります。
打ち合わせの段階で訴求したい内容をどれだけ明確にできるかで、販促漫画のクオリティは変わってきます。お互いにしっかり擦り合わせすることが大事だといえます。
まとめ
いかがでしたか?
漫画の良いところを活用することで、今までとは違うアプローチが可能になるはずです。
こう考えると販促の幅が広がりませんか?
私も随時漫画やイラスト制作を承っているので、ぜひお気軽にご相談ください!